丸和運輸機関によるファイズホールディングスの連結子会社化(2022/2/18公表)

案件概要

小売業に特化した3PL企業で桃太郎便ブランドで宅配も手掛ける丸和運輸機関がEC向け庫内作業代行などを手掛けるファイズホールディングスをTOBで連結子会社化すると発表。丸和運輸機関の代表取締役社長であり創業者の和佐見勝氏はファイズホールディングスの議決権を4.9%保有しているものの、丸和運輸機関はファイズHDの株の保有はなし。買付金額は最大43億円。

TOBの主な条件

TOB価格:1株当たり670円
プレミアム:公表日前営業日、過去1か月、3か月、6か月終値平均に対してそれぞれ11.3%、14.5%、17.3%、3.4%
下限:5,629,500(52.5%)
上限:6,431,000(60.0%)
TOB期間:2022年2月21日~2022年3月22日(20営業日)
応募合意/不合意:対象会社の創業者の金森氏とその資産管理会社などで合計5,629,500株(下限と同数)の応募合意

算定内容

買付者側算定(みずほ証券)

市場株価法:571円~648円
類似会社比較法:592~692円
DCF法:484円~707円

対象者側算定(大和証券)

算定無し

バリュエーション水準

TOB価格ベースの各種マルチプルは以下の通り

修正株式価値:7,182M、EV:6,810M
EV/EBITDA(今期):9.0x、PER(今期):18.4x、PBR(直近四半期):3.8x

案件関係者

買付者FA:みずほ証券
買付者リーガルアドバイザー:不明
TOB代理人:みずほ証券
対象者FA:大和証券
対象者リーガルアドバイザー:シティユーワ法律事務所

所見

応募合意株式で52.5%と連結子会社化するのに十分な株数が確保できており、下限と応募株数が同じに設定されているため自動的に成立する案件です。

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