案件概要
水産荷受け大手の中央魚類(東証2部:8030)が連結子会社で鮮魚、冷凍魚などの卸売り、冷蔵倉庫を主体とする水産物の総合流通企業のホウスイ(東証1部:1352)をTOB+SQOで完全子会社化する。中央魚類はホウスイの議決権を55.15%所有し連結子会社にしており、今回TOBを通じて完全子会社化する。買付金額は最大46億円。
TOBの主な条件
TOB価格:1株当たり1,220円
プレミアム:公表日前営業日、過去1か月、3か月、6か月終値平均に対してそれぞれ45.1%、46.1%、43.9%、36.6%
下限:964,400株(11.5%)(すでに中央魚類が保有する分と合わせて3分の2の議決権)
上限:なし
TOB期間:2022年3月1日~2022年4月12日(30営業日)
応募合意/不合意:第二位株主の日本水産(所有割合:27.8%)との間で応募合意。なお、中央魚類の筆頭株主は日本水産で約12%の株を保有。
算定内容
買付者側算定(三菱UFJモルガンスタンレー証券)
市場株価法:835~893円
類似会社比較法:788~1,282円
DCF法:1,003~1,503円
対象者側算定(SMBC日興証券)
市場株価法:835~893円
類似会社比較法:1,049~1,240円
DCF法:1,094円~1,860円
割引率:4.59%~4.82%、永久成長率:-0.25%~0.25%
EBITDAマルチプル:9.0~9.4x
公正性担保措置の採用状況
- 買付者側での算定書の取得
- 対象者での算定書の取得
- 対象者での法律事務所からの助言
- 特別委員会の設置
- 利害関係のない役員の全員一致での決議
- TOB期間を30営業日以上確保
案件関係者
買付者FA:三菱UFJモルガンスタンレー証券
買付者リーガルアドバイザイー:アンダーソン毛利友常法律事務所
TOB代理人:三菱UFJモルガンスタンレー証券
対象者FA:SMBC日興証券
対象者リーガルアドバイザー:丸の内中央法律事務所
所見
第二位株主の日本水産の応募合意によって買付者持分と合わせて3分の2を超える為、自動的に成立する案件。
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